今週のお題「人生最大の危機」
飲み会の後、電車に乗っていた時のこと。急に、便意が...。自分が下りる駅まで3駅。こういうとき、我慢するか、さっさとトイレに駆け込むかは、経験に則って判断しますよね。この初めの波を感じた時、これは家まで耐えられるでした。この判断をミスすると、トンデモナイことになります。
3駅を通り過ぎ、さぁスタートしました。まずは、電車の席を立ったら、尻を締める作業です。へたくそな絵ですが、お尻の筋肉で締める&リフトアップです(図1)。これで時間を稼げます!
図1. お尻を締める.
そして、電車を降ります。降車姿は、図2です。
図2. 降車.
何が言いたいか、それは図1を維持するために、内股です。ホームに降り、階段を上ると、波が落ち着きました。改札前にトイレがあるのですが、波の落ち着きでイケると勘違いをし、スルーです。お酒が入ると強気になりますが、こういうときは強気ではいけません!ここは反省点です。ここでトイレに行けば、このストーリーは生まれませんでしたが、今思っても失敗でした。改札を出て、しばらく歩かなければなりませんが、特記事項はありません。
しかし!
マンションが見えた瞬間、気が緩んでしまい、また波がやってきました。横断歩道の先にはマンション。信号が長く感じられます。信号が変わりました。秘儀内股小走りです(図3)。
図3. 小走り.
※ポイントは、お尻を緩めない!
そしてマンションにたどり着き、ロビーを抜け、第三コーナーを回りました。さぁ、あとは直線を走り抜けるだけ。もちろん、マンションなので上に上がらないといけませんが。そして、なんとエレベータの場所は、
図4. エレベータ表示.
ありがとうございます。もうこの日のために、私は運を貯めてきたんだと思いました。
お尻も緩みます!もうこうなったら、クイズの早押しです!素早く、三角ボタンを押しました。さぁ~どうだ!祈る思いで、でももう勝ったも同然!勝利を確信し、目を閉じます。
そして、そろそろ着いたかなと目を開けると、目の前には図5の右の光景ではなく、
左の光景が...。
図5. エレベータ表示.
頭の中は真っ白!この瞬間は、まだ「人生最大の危機」ではありません。認識ができないのです、今自分に何が起きたか?反芻します。図3の小走りから、1つ1つを思い出し、確かにボタンを押したよね?と(図6)。
図6. エレベータ表示2.
確かに、三角ボタンは点灯しています。"5"という数字にめっちゃイラっとしますが。ここでようやく自分の置かれた状況が分かり始めます。エレベータボタンを押したけど、早押しクイズの回答権はわたしにはないことが。そして、運が貯まっていたのではなく、単にウンが溜まっていただけのわたしに。この瞬間を例えるならば、クッパ城に乗り込み、クッパを倒したにもかかわらず、ピーチ姫はいないという状況でしょう。マリオはピーチを助けるために再び走りますが、どこかトイレに向かって走らなければならない、そういう状況です。
※この記事を書いて思いましたが、冷静に考えればこのままエレベータを待っている方が正しかったのでは?と。しかし、そんな選択肢は脳みそにはありませんでした。
わたしは走りながら、脳みそというexploreをフル活用し、トイレの場所を検索します。と、公園のトイレが検索に上がってきました。ヨシ、そこに行こう!目的地が決まれば、あとは自分をだまし便意を抑え、走るだけ。冷や汗、脂汗、いっぱい出ます。これまで生きてきたことを懺悔し、走ります。走馬灯も見えます。これぞ、人生最大の危機でした。
間に合ったかどうか?別にいいじゃないですか(笑)。