けみかる、らじかる、ぷれすとリアクション

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高梨沙羅選手のスキージャンプとルール規定について、もやもやしたものを放つ

曇り空の下、川辺に座っていました。近くの船、遠くにかかる橋を眺めています。三重県と愛知県の架け橋です。架け橋は、相対するモノ同士をつなぎ、行き来を作り、互いに理解を深めることが出来ます。そんな架け橋を見て、先日の高梨沙羅選手のスキージャンプに思いを巡らせました。

 

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本日の音楽は、LUDOVICOのOLTREMAREです。海外で頑張る日本選手を想い、この曲を選定しました。そう、OLTREMAREは海外という意味です。海に囲まれた日本で生まれ、一生懸命に練習して、海の外に出て奮闘する選手たち。高揚したり、沈んだり、喜んだり、悲しんだり、怒りになったり。そんな思いを全部包んでくれる、そんな曲がOLTREMAREです。

 


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ご存知の通り、高梨選手は男女混合スキージャンプにおいて、日本の1人目を任されました。その1回目のジャンプで、100メートルを超える素晴らしい結果を出しました。しかし、まさかの着ていたスーツの規定違反により・・・失格に。

 

このジャンプが行われた場所は、なんと標高1650メートルです。日本でいうと、西クマネシリ岳とほぼ同じくらいの標高です。西クマネシリ岳って・・・。西クマネシリ岳は、北海道にあります。さすが北海道の山です。きれいな青空と雪と。

 

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標高が高いと、圧力が低いですね。そして当時の気温は-10℃。厳しい寒さで、雪なので空気はめちゃくちゃ乾燥しています。そんな過酷な状況下ですが、1m、1cmでも遠くに飛んで飛距離を出したい選手は、規定ギリギリのスーツを着用します。だって、4年も、もしくはそれ以上の年月を練習に費やし、この日を迎えたのです。いい結果出して、悔いなくやりたいですよね。そういうピリピリした感じで、オリンピックが行われているんですから、TVからは想像を絶する世界でしょう。肉体的な苦痛よりも、精神的なものの方が大きいと思われます。

 

一方、審判委員は・・・。大会の基準に則り、〇×を付けている訳です。厳正な審判です。というのも、今ではすべてが動画で録画されてしまうため、記録に残ってします。いい加減なことをやれば、怒られるどころか、その世界で追放です。審判委員も戦々恐々として審判を下している訳です。なので、選手も審判もぎりぎりのところで闘っている訳です。選手と審判とをつなぐモノ、それがルールです。ルールが架け橋なんです。ルールが細かすぎると、架け橋は細く狭いものになってしまいます。そうすると、誰も渡れず、今回の高梨沙羅選手のように失格する人が増えます。選手は失格になりたくて、オリンピックに出る訳ではないはずです。もし失格になってしまったら、悔しいですし、みんなの応援に応えられなかったことで、自分を責めてしまいます。そう、高梨沙羅さんのように。まだまだ、若いのに。一生懸命スキージャンプに打ち込んできて、オリンピックの切符を手にし、舞台に立って、大ジャンプして、失格。全くもって酷いです。これがオリンピックなのかよ!ですね。哀しいです。

 

これを機に、ぜひ改めてルールの見直しを計って頂きたいとラフマニストは思います。人間は、今回のように失敗しないと、なかなか前進できないものです。なので、これを教訓にもう一度熟慮して欲しいです。高梨沙羅選手を含めて。やっぱりそういう嫌な思いをされた方が関わることで、後世に良いものが残せるものと思います。

 

最後に、高梨沙羅選手の笑顔が早く戻ることを願っています。