とにかく取っつきにくいと思われがちな、クラシック曲。しかし、身近にあるのがクラシック。クラシックに生きてみる、それは温故知新。愚者は経験から学ぶ、賢者は歴史から学ぶ。最近、ハマっている言葉です。でも、やっぱり言葉は要らないんです。言葉にすると定義付けられ、ある側面からしか、物事を見れなくなります。それも良いときと悪いときとがあると思います。言葉が要らないと思うとき、そんなときは、歌詞のない音楽を聴くに限りますね。
ということで、今回はイケメンピアニストを切り札として持って来ました。ユンディ・リです。ご存知でしょうか?1982年生まれの37歳。2000年の第14回ショパン国際コンクール@ワルシャワで見事優勝したピアニストです。たしか、中国人初の快挙だったと思います。ほぼ同世代なラフマニストは、彼の活躍をマジマジと覚えています。もちろん、いまも大活躍ですけど。やっぱり、イケメンなんで、イケメンが良いピアノ弾けねーじゃんとタカをくくっていましたが、彼の指から紡ぎ出された繊細な音に魅了されてしまいました。イケメンピアニストのおいかけ~って、ミーのハ~、と言われても構わないないっすね。冒頭言葉は要らないと言いましたが、その良さを言葉で表現するならば、恩田陸先生の「蜜蜂と遠雷」を読んで頂きたく↓↓↓
そんなユンディ・リのピアノを初めて聞くなら、ショパンのスケルツォと即興曲のCDがオススメです。こちら。写真を撮ろうとしたら、ユンディ・リが恥ずかしがって、ソッポむちゃいました。
クラシックのCDの裏面には、曲目が載っています。これを見ても、おかたい~、どんだけ~とIKKOさんばりになってしまうと思います。なので、聴くしかないんですよねー。
幻想即興曲は最近書いた記事に紹介していますが、一度くらい聞いたことがあると思います。なので、即興曲は省略です。
4つのスケルツォ
スケルツォって、なんすかね?から入った方が良いかと思います。日本人の苦手な3拍子のアン、ドゥ、トロワです。もともとは、ルードヴィッヒ(ベートーヴェンのファーストネーム)が一般的な楽曲にのし上げ、世に知られることになりました。しかし、時代を経て、フレデリック(ショパンのファーストネーム)が感情を劇的に表す独自の楽曲にしてしまったんです。異端児です!それを、ロベルト(シューマンのファーストネーム)が揶揄する訳なんです。ポロっと言った言葉が現代にも受け継がれているなんて、インターネットの時代よりも恐ろしい時代ですよねー。
あー、得意の脱線モードに。さて、気を取り直して。前述のように、感情を劇的に表す、現代風に言うと、感情を表し過ぎているってやつっすね。どんな風に表し過ぎているかと申しますと、スケルツォ第1番は「地獄の宴」と称されかけたという逸話があります。ショパンのピアノが、地獄。へーる、HELLですよ。What's a hell!です。どんな曲なのか、気になって来ませんか?その地獄を、"イケメンピアニスト"ユンディ・リが美しく仕上げているんです。面白いです。なんと言いますか、ラフマニストは仕事でイライラすることが多く、更年期か!って感じを過ごしていますが、まさに地獄の宴。しかし、このユンディ・リの地獄の宴をエンジョイすることで、昇華されるんです。ピアノという洗濯機の中で、グルグールされて、洗浄されるって訳なんです。音域を最大限に使用している点が、洗濯機なんだと勝手に解釈しています。ショパンのスケルツォ第1番、よろしくです。
次に、といってもこれで最後ですが、スケルツォ第2番。たらら、たらら、からのー、和音ツカミング、ガンガンガーン。WAONじゃありませんよ。もう、劇的。ずんちゃんずんちゃんやるのかと思いきや、ドラマチックなメロディーが始まります。また、たらら、たらら。和音!今度はリズム変えてきます。そして、ドラマチックメロディー。と怒涛の攻撃を受けたのち、少し落ち着きます。こういう緩急の緩、たまりません。そして、アンバランスな寂し気なメロディのあと、ラフマニストが世界で一番美しいと信じているアルペジオが始まります。音階という階段を登ったり、降りたり。ユンディ・リのアルペジオ、美しいですねー。ここはやっぱり繊細なピアニストだから、聴かせる、魅せるんだと思いますね。そして、最後は華々しく散る!最高のEndですわ。
せわしい朝、たまにはクラシックピアノ、聴いてみませんか?きっといい気分転換から、新たな視界が広がりますよ~。
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