海に行けば、見ることができる、何気ない塩水の溜まり場。屈折率が異なるため、波紋が写真に写っています。また岩を見ると、侵食されている様子を見つけることができます。侵食されるか、されないか、それは水に溶けるか溶けないかです。溶かす液は水ではなく、塩水なので、溶解しにくい状況にあります。また、弱いとはいえ、岩です。そう簡単に溶解されるものではありません。しかし、陽にさらされ、劣化した岩の一部は、変質し、塩水に持っていかれるのです。その持って行かれた成分がCaであれば、写真に写る貝の一部なったりもします。
また、貝にならないならば、空気中の二酸化炭素と反応して、炭酸カルシウムになって、別の何かにくっついてしまうかもです。そうやって、うまくバランスが取れているんだと思います。
非常に壮大なドラマがそこにあるのですが、それに気がつくかどうかは、その人の感性なんです。だから、感性を磨くことが大事なんですね。同じものをみても、感性が豊かな人が見れば、新しい見方ができます。常にアンテナを張って、感性をとんがらせていると疲れてしまいますが、やっぱり感性を張っているというのは重要なことと思います。