けみかる、らじかる、ぷれすとリアクション

小さなことにも心踊る毎日でありたい、あなたに贈る

八幡製鉄所→九州製鉄所

表題の通り、八幡製鉄所は、九州製鉄所に名前が変わります。この名前変更に伴い、八幡製鉄所の見学で感銘を受けた話を記したいと思います。

 

 いまでは八幡製鉄所が知られていますが、これは官営の事業がうまくいったからなんですね。もしうまく行かなかった場合、闇に葬られます(まじで)。どの工場もそうですが、人間が一生懸命考え、もちろん一発立ち上げを目指します!しかし、人間の知恵なんて大したことはないため、そう簡単に工場で製造を開始することが出来ません/立ち上がりません。この八幡製鉄所も然り。立ち上げ当初は、製品を全く作れなかったそうです。

 

 このトラブルを脱するため、自力で頑張ります。が、うまく行きません。当時は、ちょっと前までお侍さんが横行していた時代。製鉄なんて、見様見真似。

 

 そこで、政府のお偉いさんは、外国から技術者というおっさんを、高い金を払い招聘しますが、全くだめ。ダメだと、周囲から罵詈雑言の嵐ですね。これは地獄ですよ。政府のお偉いさんは、技術のことは全く知らない訳ですから、視察の度に罵詈雑言。多分、

 

 死ねとか、

 腹切れとか、

 金をドブに捨てやがってとか、

 金返せとか、

 

そういうことを八幡製鉄所勤務の人はたくさん言われたに違いありません。あ~、涙しか出ません。(だめだ、軽い。ここはミゼラブルなんです)。そんな中、改良に改良を加え、知恵を絞り、一滴も出なくなるまで、知恵を絞り、トライ&エラーの連続、それでもうまく行かない。自己否定したくなりますよね。今だったら、みんな鬱になるでしょうね。でも九州男児はめげない。

 

そして遂に...

4年の歳月が経ちましたが、製品が製造できるようになりました。その説明を聞いて、目頭が熱くなりました。いまこの文章を書いていても、涙が出ます。ホント、うまく行ってよかったっす。Congratulations!ロマンですよね~。でも、罵詈雑言を受けているときは、成功するその一点の光もなかったはず。八幡製鉄所を立ち上げに関わったすべての方に、尊敬の念を捧げたいと思います。

 

↓工場見学の時に撮った、事務所の写真。

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※ねじチョコの記事を少し修正を加え、再掲載しました。

 

rachmanist.hatenablog.com