けみかる、らじかる、ぷれすとリアクション

小さなことにも心踊る毎日でありたい、あなたに贈る

梅雨時期はstay home. おうちで映画を見よう。そうしよう。映画と音楽がマッチしたシーンを見て、心動かされよう。

戦場のピアニスト」をご覧になったことがありますか?戦場のピアニストといえば、ショパンのバラ1でぇす。小汚いおっさんが、ドイツ将校の前で、ピアノを弾きます。ドイツ将校というと悪もんという感じがありますよね〜。また、ドイツ将校というと冷血イメージがあります。しかし、ここに出てくるドイツ将校は、表情には出しませんが、人間味あふれるメンです。ワンシーンを取り出したものですが、どこまで感動が伝わるかは分かりません。が、ここだけ見ても、心揺さぶられるので、ぜひ〜🎵

 


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この映像をよく見ると、吐息が白いです。ということは結構寒い場所なんです。それでも、指が動くってのは、すごいです。

 

ちょっとだけこのシーンについて、語りたいと思います。まず第一音ですが、ズーンとオクターブが鳴ります。そして、ゆっくり音階が上がっていき、ドイツ将校に至ります。一瞬の緊張とともに、高音域から音が下がっていきます。それに合わせて、立っていたドイツ将校が椅子に座ります。手を前で握って・・・。月明かりに照らされた、髭もじゃのおじさんは、ピアノを弾きます。そして、白い吐息がぶ〜っと。そして、アルペジオが響きます。時間にして、2:30。そこから、外の様子が映し出され、運転手が車の外で待っているシーンに切り替わります。ショパンのバラ1はここでクライマックスに行って終わることはないのですが、映画の都合上ピアノの、ピアノ曲らしい良さはカットされて、クライマックスにいきます。アップテンポになるので、曲を知らない方もテンション上がると思います。がっちゃがっちゃ鳴り、高音と低音と行き来して、ガーン、ガーン、ガーンとして、オクターブで終わります。髭もじゃのおじさんのうっすら白い吐息と、ドイツ将校の圧巻の表情がこのシーンの最後を締めくくるのです。戦争の中、二人の男がショパンのバラ1により、心通わせるのです。おそらく、ドイツ将校が髭もじゃに、心通わせるのだと思います。

 

音楽でおなかはいっぱいになりませんが、心は満たしてくれるのです。髭もじゃのおっちゃんは、このあと格好悪い感じになるのですが、心満たされたドイツ将校は親切になります。髭もじゃのおっちゃんをよく見せたいのか、悪く見せたいのか、悩ましい映画です。しかし、ひとりのピアニストが第二次世界大戦を生き抜いたドキュメンタリー映画と思うと、こんな感じでいいのかもしれません。ヒーロー映画ではなく、ピアノを弾くことで命を繋いだという映画なのです。

 

生きているってのは、左右に光り輝く道を見ながら、歩いていくことのようなもんです。道があるように見えて、道はありません。しかし、時間が背中を押すので、進むしかないのです。

 

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足早になったり、背中を押される速度が速くなったり、牛歩したり、回れ右であったり。人生いろいろですよね。