けみかる、らじかる、ぷれすとリアクション

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アシュケナージとラフマニスト、ラフマニノフ

視聴してみて、クリックポチで楽曲を購入する時代。CDジャケ買い、この言葉は楽曲入手がCDからダウンロードに変わり、なくなりつつあるんでしょうね。ラフマニストは高校生の頃、誰も人がいないHMVのクラシックコーナーにあしげく通っていました。そこで、ジャケットをじーっとみて、包装から見える文字をくまなく読み、候補を10選び、その候補を徐々に減らし、ファイナル選考からのファイナルアンサーでCD購入。男子校でしたので、まるで運命の彼女を探すかの如く。もちろん、買わない時も。財布に入ったお金は少ないので、買いたいCDは熟慮の末、選んだものです。あー、ジジぃくさい発言ですね~。クラシックピアノが好きというのもありましたが、誰もいないクラシックコーナーに一人いる自分に酔っていたこと、ココで懺悔します(笑)。

 

ラフマニストが、初めて購入したクラシックピアノのCDは、もちろんセルゲイ(ラフマニノフファーストネーム)の楽曲です(ちなみに、邦楽ではB'zのBlowin'でしたけど)。ラフマニノフ前奏曲集。ピアニストは、ウラジミール・アシュケナージでした。

 

ラフマニノフはロシア⇒アメリカに移住しましたが、アシュケナージはロシア⇒アイスランドの国籍(奥様の故国)を取得して、スイス在住です。アシュケナージは、20-21世紀にかけて大活躍したピアニストであり、指揮者ですが、2020.1に引退を決意され、舞台から去りました。彼のコンサートで生ピアノを拝聴したことがありますが、ご本人は非常にチャーミングな方であったことを記憶しています。

 

と、ダラダラと背景を書いてしまいました。さて、本題です。前回、レオニードというアシュケナージに比べたら、マイナーなピアニストにフォーカスしてしまいました。そのため、オススメCDをご紹介できず、夜も眠れませんでした(笑)。そこで、今回はアシュケナージ知名度を利用して、前述セルゲイの曲をご紹介したいと思います。

アシュケナージ×楽興の時

ピアニストが代わると、曲のイメージがガラッと変わってしまう、非常に興味深いクラシックピアノ曲。これが、クラシックピアノ曲の魅力の1つなんです。ですので、クラシックピアノ曲がしっくりこない方、実はピアニストが問題なのかもしれません。楽譜には基本的なことが書かれていますが、メロディのフレージング(どこまで一呼吸で歌い切るか)、テンポ(曲の速さ)は、ピアニストによって大きく変わります。なので、同じ曲でも、あれ?自分が知っている曲となんか違うぞ~???みたいなことはよくあります。だいたい、一番初めに聞いたピアニストの印象が強く残り、これを払しょくすることは容易ではありません。ですので、聴き比べってのも、醍醐味なんです。

 

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しかし、聴き比べって、難しいですよね。だって、比較対象は記憶しておかないとイケないからです。うーん。どうしましょ!分かりやすいのは、演奏時間の比較ですね。前述のレオニードの楽興の時のアンダンテカンタービレの演奏時間は、6分52秒。一方、下図の通り、アシュケナージは7分45秒。1分も差異があるんです。アンダンテ・カンタービレは、「歩くような速さで、歌うように、表情豊かに」です。人によって歩く速さが違うように、レオニードとアシュケナージもその速さが違うんです。速いからいいとか、遅いからだるいとか、そういうのはありません。一瞬一瞬をどう表現したいか、その連続で、演奏時間に差異が生まれ、それがそのピアニストの個性なんです。超面白くないですか!?

 

ちなみに、次のPRESTO。レオニードは2分39秒。アシュケナージは3分05秒。PRESTOは、急速に。速いので、時間の差があまりないですね。このPRESTOという曲は、レオニードの記事でも述べましたが、favoriteな曲なんですよ。PRESTOという言葉は、ラフマニストの人生そのものと自負しています。早死に直結したら嫌ですが、駆け巡っているつもり(笑)です。また、修士2年の時に科学技術振興機構さきがけPRESTOのリサーチスタッフもしていたので、人生PRESTOなんですねー。

 

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なお、クラシックのCDは情報少ないので、背表紙のところまでくまなく読みます。こういうのを読んで、中身のCDの曲をイメージするんです。こういう作業が、空気を読む力につながっているんだと思いますね~。

 

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終わりに。アシュケナージさん、クラシックピアノの偉大な作曲家の作品を、20-21世紀にCDという形で遺して下さり、ありがとうございました。

 

 

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