蔵の2Fに保管されています。古い、古い蔵ですが、昭和の匂い、
幕末とか江戸時代とかそういう雰囲気の中、ガラス張りのケースに
ピアノが鎮座しています。ホントは写真を載せたかったのですが、
"写真はご遠慮ください"とありましたので、遠慮しました。マナー
ですよね。鑑賞券にピアノの写真がありましたので、せめてもの
罪滅ぼしで載せてみました。
熊谷家は、萩藩毛利家に御用商人として仕えました。
藩のお侍さんが、「おい、〇〇しろ」と気軽に
熊谷家の五右衛門芳充へ頼み、都度都度「へい。」と
ぺこぺこして快諾し(快諾せざるを得ず、ですかね)、
尽くしていた姿を想起させられます。この芳さんが
頑張り、お侍さんの期待にこたえて活躍したおかげで、
市中大年寄までなったんです。大年寄ってのは、
最高責任者というんですから、たいしたもんです。
熊谷家が発展すると、おうちも大きくなります。
今魚店町(いまうおのたちまち)にビッグな屋敷を
構え、子孫が230年も住んだそうです。
お庭の写真が下ですが、いい日本庭園です。訪問した日が
あいにくの曇りでしたが、風情があり、その良さは天気などでは
色褪せないものでした。
茶室もありましたが、この丸がいいですよね。
面々の生家もあったりと、観光できるところが
いっぱいあります。そのため、観光バスも多いです。
さて、本題のおいしいものについての話です。萩の
道の駅(しーまーと)には、魚関係のお店がいっぱい。もちろん、
海鮮を提供するお店で、うにがドッサリ乗った海鮮丼や
サザエが頂けるところとか、そりゃ~も~、竜宮城です。
あ、竜宮城と違うところは、お金払わないと食べられない
点ですね。浦島さんや乙姫さんもいません。脱線しましたが、
ここのお店の1つで、練り物系にいろいろ練り混ぜて揚げた
一品が絶品でした。もちろん、試食できます。試食って、
いい響きですよね~。チーズ揚げって名前だった気がしますが、
ちょーウマです。ここに行きつくまでの疲労感を労ってくれるような、
練り物の塩気、練り物の柔らかさ、磯の香、揚げたての熱さ、
日本海に向かって、「ありがとー」のシャウトです。
歴史あるこの町、ぜひお越し頂きたいですね。