イントロ
ラフマニストが小学生の頃は、田舎ではピアノを習っているのは女の子だけ。男の子がピアノを習っていると言ったら、"ピアノなんて女の子の習い事だい!"とバカにされました。なので、小さい頃はピアノと向き合うことが嫌で嫌でたまりませんでした。しかし、そんなラフマニストの気持ちなど意に介さず、親は習い続けさせたのであります。ピアノの歴史を紐解けば、有名な音楽家は男性が多いですね。もちろん、女性もおられますね。例えば、ロベルト・シューマンの奥様のクララ・シューマン。そんなピアノですが、ピアノがいつ日本に持ち込まれたかご存知でしょうか?ピアノと接点があるならば、その歴史を知ることで、さらに造詣が深くなりますね。
日本最古のピアノ
なんたって最古ですから、まず現存しているか怪しいものです。最古というと、最も古いので、いま日本にあるピアノをことごとくぶっ壊し、1台だけ残すとしますと、それが最古になりますね。ここでいう最古とは、日本に初めて持ち込まれたことを最古と呼びたいと思います。そして、そのピアノは?
☆彡あるんです!☆彡
良かったですね。最古のピアノの所有者が物持ちの良い方であったこと、これは宿命ですね。ピアノは西洋楽器ですから、洋館とかそういうところに置いてあり、やっぱり首都圏にあるのかな~と思われると思います。しかし、首都圏ではないんですね。
そのピアノがある場所は?
下の写真のような茶室がある場所にあるんです。少し語弊がありますが、そう言い切っても問題はないでしょうね。
どこかと申しますと、山口県は萩市。熊谷家の蔵にあります。 その蔵の2Fに大切に保管されています。古い、古い蔵です。昭和の匂い、いやもっと古い感じでしょうね。幕末とか江戸時代とかそういう雰囲気の中、ガラス張りのケースにそのピアノは鎮座しています。ホントは写真を載せたかったのですが、"写真はご遠慮ください"とありましたので、遠慮しました。ピアノを敬愛するものとして、マナーです!とはいえ、観賞券にピアノの写真がありましたので、せめてもの罪滅ぼしで載せました。
熊谷家とは?
熊谷家は、萩藩毛利家に使える御用商人でした。御用商人というと、藩のお侍さんが、
「おい、〇〇(熊谷家の人)ちょっと△△しろ」!
と気軽に熊谷家の五右衛門芳充へ頼み、都度都度
「へい。」
と、ぺこぺこして快諾し(快諾せざるを得ず、ですかね)、お侍さんに尽くしていた姿を想起させられます。そんなぺこぺこさせられた、この芳さんですが、かなり頑張りました。そして、お侍さんの期待にこたえて活躍したおかげで、市中大年寄までなったんです。大年寄ってのは、いまでいう最高責任者ってんですから、たいしたもんです。
熊谷家が発展すると、おうちも大きくなりまそた。今魚店町(いまうおのたちまち)にビッグな屋敷を構え、子孫が230年も住んだそうです。立派なことですね。一代でつぶれたり、3代でつぶれたりしなかったので、きっと素晴らしい家訓があったのだと思います。というか、教養があったんでしょうねー。おうちの様子は下の写真の通りです。
ピアノを持ってきた人は?
誰かがピアノを持ってこないと、日本にピアノはない訳なんですね。そして、この出来事こそが日本の音楽の歴史に変革をもたらしたのです。そんなことをした輩は、
フィリップ・フランツ・バルタザール・フォン・シーボルト
です。この人、70歳(1796-1866)まで生きたのですが、その生涯で2回も日本に来てるんですよ。当時は、江戸時代ですから、船旅でどんだけ時間かけて日本に来てんだよ!?って感じですね。ピアノを持って来たのは、1回目の時です。ピアノさんも頑張りましたよ。ラフマニストのピアノも、仙台から九州に運ばれましたので、頑張りました。え?レベルが違うって???まー、そうおっしゃらず。離れられない思いは一緒。ぜひご来場されて、ぜひそのご自身の眼で見て頂きたいです。こればかりは、文章や写真でお伝えすることは出来ません。もちろん、ご覧になられる前に、上記の歴史を頭に入れて頂けますと、きっと感動の涙が自然とあふれてくることでしょう。
熊谷のおうち
この熊谷家のおうちですが、ピアノだけでなく、冒頭の写真の通り、きれいなお屋敷です。お庭の写真が下ですが、いい日本庭園と思いませんか?訪問した日があいにくの曇りでしたが、風情があり、その良さは天気などでは色褪せないものでした。お客さんも、新型コロナの影響か、私しかいませんでした。良いんだか、悪いんだかわかりませんが。
近くには、 松下村塾がありました。明治維新で活躍した面々の生家もあったりと、萩は観光できるところがいっぱいあります。新型コロナが流行る前は、観光バスが多かったですが、今は...。
最後に
おいしいものについての話です。萩には、道の駅(しーまーと)があり、魚関係のお店がいっぱい。もちろん、海鮮を提供するお店で、うにがドッサリ乗った海鮮丼やサザエが頂けるところとか、そりゃ~も~、竜宮城です。あ、竜宮城と違うところは、お金払わないと食べられない点ですね。浦島さんや乙姫さんもいません(笑)。脱線しましたが、ここのお店の1つで、練り物系にいろいろ練り混ぜて揚げた一品が絶品でした。もちろん、試食できます。試食って、いい響きですよね~。チーズ揚げって名前だった気がしますが、ちょーウマです。ここに行きつくまでの疲労感を労ってくれるような、練り物の塩気、練り物の柔らかさ、磯の香、揚げたての熱さ、日本海に向かって、「ありがとー」のシャウトです。
歴史ある萩、ぜひお越し頂きたいですね。
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やっぱり旅には、音楽。ヒゲダンです。ヒゲダンの藤原聡さんもピアノ弾きですもんねー。